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臨済宗國泰寺派大本山 摩頂山 國泰寺
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國泰寺(国泰寺)は北陸路には数少ない臨済禅の道場で、臨済宗國泰寺派の大本山です。二上山中の草庵から正安年間(1300年頃)摩項山東松寺を創開。後醍醐天皇の勅願所としても名高く、「北陸鎮護第一禅刹特進出世之大道場」として京都南禅寺と同格の勅願所となりました。その時いただいた勅額『護國摩頂山巨山國泰仁王萬年禅寺』から東松寺を改めて國泰寺(国泰寺)と称しています。
当寺は、創設以来、名僧や高僧を輩出し、六百年間の多難な歴史の中で脈々と臨済宗の法燈を受けついできました。現在でも県内はもとより、全国から、仏の道を求め、参禅、修行の雲水、有志者が集まってきます。
先住心田和尚は、「人命尊重」を祈願して利生塔の建立、月泉庭や龍渕池(放生池)を整備し、大衆のために禅堂を開放して団体・個人の坐禅指導に努めました。御開山の「己事究明専一なり」の言葉を奉じて、現在も大衆に開かれた禅道場を目指しています。
総門には『國泰禅寺』と書かれた額がありますが、これは、中国の高泉の書いたものです。左手構に朝廷の使者を迎えるための勅使門があり、後醍醐天皇をはじめとして、朝廷とのつながりの深さを物語っています。
境内は約一万平方メートルの広さをもち、全域が、静かな道場になっています。境内には多聞蔵・鐘楼・観音堂・三門・法堂・方丈・坐禅堂・庫裡・天皇殿・開山堂・利生塔等の諸伽藍が建ち並んでいます。
月泉庭・龍渕池は京都の小川寿一氏の名作。石は開山國師ゆかりの二上山の砂岩。月泉庭中央の巨石は約42トン。庭園の石としては日本一であろうと云われています。つくばいの青石は滋賀県の永源寺石。砂は京都の白川砂。